車両に様々な特徴がある日本の鉄道の凄さ
日本の鉄道の特徴で印象的なのは、全ての車両が精密に作られていることです。超高速で走る新幹線だけでなく、普通列車も確かな技術で作られています。かつての蒸気機関車は牽引力が弱かったために、駅間の距離が短くなることを極端に嫌いました。ところが、最近の車両は加速が非常に優れているものですから、短い距離で頻繁に列車が停車する地下鉄路線などでも素早い運行ができるようになったのです。
日本の鉄道の車両は、揺れや騒音も少なくなるように設計されています。1872年に東海道本線の路線の一部が開業してから140年を超える歴史があるため、これまでに蓄積されたデータを使って新しい電車を設計することができるのです。雪が多い山間部を走る列車も多いのですが、雪の中でも運行をするための知恵も培われています。除雪をするためのラッセル車があれば、融雪のための装置もあります。また、トンネルや長大橋を建設する技術も日本は世界でトップクラスであるため、瀬戸大橋や青函トンネルを建設できたのです。